リオデジャネイロオリンピックへの出場が確定したレスリング代表の吉田沙保里選手。吉田選手はあまりの強さから「霊長類最強女子」と呼ばれることも多いです。そんな吉田選手の引退時期はいつなのか?他のスポーツでは大きな大会後は引退を発表する選手が多いため、リオで引退してしまうのか?一般的なスポーツ選手の引退理由をもとに考察してみました。
これまでの戦績
吉田選手といえば、その連勝記録が有名ですね。
個人戦での連勝記録は、2001年12月から続いている203連勝です。2015年12月に行われた全日本選手権で優勝し、200連勝から203連勝に記録を伸ばしました。この記録は現在も継続中です。
団体戦を含めると、2001年からは2度負けを喫しています。それぞれ2008年1月と2012年5月に敗れていますが、それ以外の試合は勝っていることを考えるとその凄さが分かると思います。15年間以上現役を続けていて、第一線で活躍されているということ自体すごいですね。
リオオリンピックで引退する可能性
リオオリンピック後にレスリングを引退されるのかどうか考えてみます。でも引退してほしくないですね。あくまで可能性ということで考えてみます。
一般的にスポーツ選手が引退するタイミングは次の通りだと思います。
・怪我で引退
・年齢的な問題で引退
・精神的な問題で引退
これらについて考えてみます。
怪我で引退する場合
練習や試合などの負傷によって引退となる場合があります。これは予想することができませんが、可能性としては考えられますね。過去には肉離れなどの負傷、2015年の年末に発覚したぜんそくなど不安な点もあります。
ただ吉田選手に関して言えば15年以上現役を続けてこられているので、怪我に対しては十分な対策を取られているはずですし、ぜんそくに関しては現在は治まっているようですので心配ないかと思います。
年齢的な問題で引退
競技年齢が上がってくると、体力的な問題から引退を考えるアスリートもたくさんいます。
色々調べていくと、日本女子レスリングチャンピオンの平均年齢について面白いデータがありました。
このデータによると2015年のチャンピオンの平均年齢は24.6歳ということです。吉田選手は33歳(2016年1月現在)なので、平均から見ると高いことが分かります。
また2012年のロンドンオリンピックに出場した選手と、その選手が現在どうなっているかについても見てみます。(括弧内の年齢は当時のもの)
48kg級:小原日登美選手(31歳) ⇒ 五輪後引退
55kg級:吉田沙保里選手(29歳) ⇒ 現役(リオ出場予定)
63kg級:伊調馨選手(28歳) ⇒ 現役(リオ出場予定)
72kg級:浜口京子選手(34歳) ⇒ リオ選考会出場断念
小原選手はロンドンオリンピック出場時点で「勝っても負けても引退」と決めていたので、年齢を理由に辞めたという事ではなさそうです。
また現在37歳(2016年1月11日で38歳)の浜口選手はリオ選考となる大会を欠場しますが、現役引退を明言しているわけではありません。
以上のことから、吉田選手の年齢は平均からすると高いが年齢的には十分現役を続けられると考えます。
精神的な問題で引退
大きな目標を失ってしまった、次の目標が見つからないということで、引退を決める選手もいます。引退する理由としてはこれが一番多いと思います。
ここで吉田選手にとって、リオデジャネイロオリンピックがどれだけ大きな目標かということについて考えてみます。
吉田選手はリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得すると女子史上初の五輪4連覇を達成することになります。4連覇は世界的に見ても過去に2人しかおらず、もちろん日本人としては初の快挙となります。これはものすごい大きな目標ではないでしょうか?という訳で、目標を失ってしまうのではと考えてしまいます。
一方で、さらに大きな目標もあります。それは2020年の東京オリンピックです。ここで金メダルを獲得すれば前人未到の五輪5連覇、確実に歴史に名前を刻むことになります。
このあたりはリオオリンピックの結果も関係してくるはずなので、五輪が終わった段階で次を考えられるかについては不明です。が、個人的には5連覇するところを東京で見てみたい、というのが本音です。
まとめ
今回はリオデジャネイロオリンピックへ出場予定の吉田沙保里さんについて、五輪後に引退をしてしまうのかということを考えてみました。色々考えてみましたが、結局は周りではなく本人がどういった決断をするのかということがすべてだと思います。リオオリンピックでの4連覇応援しています!
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